2012年。アメリカ。"BACHELORETTE". しっかり者で年若いがん患者のケア・マネージャーをしているレーガン(キルスティン・ダンスト)は、高校時代の親友ベッキー(レベル・ウィルソン)から彼氏にプロポーズされたと告げられる。ベッキーは高校時代に「ブタ顔」と男子から呼ばれるほどのデブスだった、最初に結婚するのは一流大卒で美人でキャリア族の自分だと思い込んでいたレーガンは内心激しく動揺する。 常に注目してきたリジー・キャプランだったが、地道にテレビドラマなどで活動してきたことが実って、ついに堂々とした脇役女優となった。個性的な顔立ちだし、もう30歳になったので、ラブコメに限らず色んなジャンルの映画で活躍する姿を見てみたい。テレビドラマ中心の仕事になりそうな予感はある。ズーイー・デシャネルと共演している変なテレビドラマが早くDVDになることを願っている。 ソフィア・コッポラよりも先にスレイ・ベルズの曲を主題歌に起用した先鋭的な映画でもある。見直してみると、小ネタのギャグがいろいろ発見できそうな楽しみもある。
レスリー・ヘッドランド監督・脚本・原作。
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』の大ヒットにあやかった作品かと思ったら、オフ・ブロードウェイで大ヒットした劇をアレンジして映画化したものらしく、企画自体はこちらの方が早かったのかも知れない。
せりふのほとんどに下ネタが大量導入されている点などは『ブライズメイズ』によく似ている。
それと、こっちには大スターが大勢出演しているので、華やかさは優っている。キルスティン・ダンストにアイラ・フィッシャー、リジー・キャプランの美女三人が並んで深夜のニューヨークの街並みを歩く姿を見れるだけでもありがたい。
男優陣にはほとんどスポットライトは当てられていなかったが、ジェームズ・マースデンを筆頭にちょくちょく色んな映画でみかける俳優が集められている。
結婚に対してあせりを感じてきた年齢で突然ハイスクール時代の友人が結婚するという連絡が届いて、素直には祝福できない感情と、盛大なパーティーにしてやりたいという感情との間で揺れ動く三者三様の反応に面白味がある作品だった。
元が舞台劇なのでせりふの気の利いたところや会話のやりとりの面白さは、字幕版で見ても吹替え版で見ても伝わりにくい部分は少なくなかったようで、貧しい英語力でもときどきは理解できる英語の表現の豊かさを感じるたびに、映画を見れるくらいの聞き取り能力は身に着けておきたかったと思った。
『ブライズメイズ』みたいな思わず引いてしまうような強烈な場面はないが、ストーリーも案外平坦でやや盛り上がりに欠けるような気はした。
3人それぞれのエピソードも時間が短くてダイジェスト版を見せられているような気分になったりもしたが、
キルスティン・ダンストとリジー・キャプランの共演が見られただけでも100点満点の映画であることに違いはない。
IMDB
公式サイト(日本)
それは高校時代に三人の美女として名をはせていたジェナ(リジー・キャプラン)とケイティ(アイラ・フィッシャー)も同様だった。
『お買い物中毒な私!』の頃は新世代のラブコメの女王最有力候補と言われていたアイラ・フィッシャーだったが、何か華がなくなったように見える。演じているキャラクターのせいもあったのかも知れないが、キルスティン・ダンストの横ではやはり存在感にとぼしい。
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★ 『バチェロレッテ - あの子が結婚するなんて!』
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