★★★ 『モテキ』
2011年。映画「モテキ」製作委員会。 大根仁監督・脚本。久保ミツロウ原作。 1990年代の「サブカルチャー」と呼ばれたものにどっぷりとつかって生きてきた者にとっては、懐かしいようで、痛々しくも哀しい物語だった。 この映画は2011年の大震災後の時点で「サブカルチャー」を総括しようとした試みのようにも映る。...
View Article★★★ 『サラの鍵』
2010年。フランス。"ELLE S'APPELAIT SARAH". ジル・パケ=ブランネール監督・脚本。タチアナ・ド・ロネ原作。 ナチス占領下のパリで起こったフランス人によるユダヤ人迫害事件を題材にした強烈な物語。 物語の力が強すぎて、この映画はひとつの映画作品としてはどうなのか、といったことを考えるゆとりもないほどに、物語にほんろうされて映画が過ぎ去ってしまったが、...
View Articleザ・バンドのレヴォン・ヘルム死去。
ザ・バンドのドラマーでボーカル担当だったレヴォン・ヘルム氏が死去というニュースを見た。リチャード・マニュエル、リック・ダンコはとっくの昔に亡くなっているし、ザ・バンドといえばレヴォン・ヘルムの声が重要な部分を占めていたので、ザ・バンドはこの世から完全に消え去ったことになる。 こうなると、マーティン・スコセッシ監督による『ラスト・ワルツ』が、貴重なフィルムだったという風に思われてきた。...
View Article★ 『サニー 永遠の仲間たち』
2011年。韓国。"SUNNY". カン・ヒョンチョル監督・脚本。 ネット世界、主にTwitter上で異常な盛り上がりを見せて、賛辞の言葉が跡を絶たないようだ。この作品を見た後では、そう簡単には賛同できないという気持ちが強いが、 一刻も早く賛同してしまって、この作品を過去のものとしてしまいたい、自分の感情から切り離したいという気持ちもあるような気がする。...
View Article★ 『メランコリア』
2011年。デンマーク/スウェーデン/ドイツ/フランス。"MELANCHOLIA". ラース・フォン・トリアー監督・脚本。 『アンチクライスト』を見ていないままに、この映画を見たのは出演している俳優の差、キルスティン・ダンストとキーファー・サザーランド、ウド・キアにステファン・スカルスガルドといった組み合わせの興味深さだった。...
View Article★ 『グレイヴ・エンカウンターズ』
2011年。アメリカ。"GRAVE ENCOUNTERS". ザ・ヴィシャス・ブラザース監督・脚本・編集。 いまもっともさげすまれている映画のジャンルといえば、POVのフェイク・ドキュメンタリー形式のこんな映画で、日本でのさげすまれ方は特に激しく、良識のある人々はほとんど見ようとしないばかりか、そういう映画が存在していることに無関心のままだ。...
View Article★ 『幸せへのキセキ』
2011年。アメリカ。"WE BOUGHT A ZOO". キャメロン・クロウ監督・脚本・製作。 劇映画では7年前の『エリザベスタウン』以来のキャメロン・クロウ監督の新作、といってもキャメロン・クロウ監督の新作を待ち望んでいる人などほとんどいないに違いない。...
View Article★ 『ステイ・フレンズ』
2011年。アメリカ。"FRIENDS WITH BENEFITS". ウィル・グラック監督・脚本・製作。 クリスティナ・リッチと共演した秀作、『ブラック・スネーク・モーン』のときにも良い演技をするとは思ったものの、ここまで堂々とした役者になるとは予想も出来なかったジャスティン・ティンバーレイク主演のロマンティック・コメディ。...
View Article★ 『ミッドナイト・イン・パリ』
2011年。アメリカ/スペイン。"MIDNIGHT IN PARIS". ウディ・アレン監督・脚本 ウェス・アンダーソン一派のオーウェン・ウィルソンが初めてウディ・アレンと組んで仕事をした。数年前の『ダージリン急行』の前後に起こった自殺未遂騒動以来、比較的順調に仕事はこなしていたが、果たして大丈夫なのか?といつも心配しながら海の向こうの我らの時代のスター俳優の動向を見つめていた。...
View Article★ 『最低で最高のサリー』
2011年。アメリカ。"THE ART OF GETTING BY". ギャビン・ウィーゼン監督・脚本。 『ゴーストワールド』や『アートスクール・コンフィデンシャル』に連なるような、美術学校志望の少年が恋に敗れ去るまでを、『(500)日のサマー』風のウェルメイドに仕上げた、やや甘口の失恋ブルース。...
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View Article★ 『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
2011年。アメリカ。"ONE DAY". ロネ・シェルフィグ監督。デヴィッド・ニコルズ原作・脚本。 1988年から2011年までの23年間のある男女の関係の変化を描いた物語。...
View Article★ 『君への誓い』
2012年。アメリカ。"THE VOW". マイケル・スーシー監督。 日本でおそらく決して人気が出ないだろうと思われるチャニング・テイタム主演のドラマ。そういえば、昨年公開されたラッセ・ハルストレム監督でチャニング・テイタム主演の『親愛なるきみへ』という作品も見逃していた。 相手役のレイチェル・マクアダムスも日本人が考える美人の基準からは微妙に逸脱しているので人気はない。...
View Article★ 『プッシャー』
2012年。イギリス。"PUSHER". ルイス・プリエト監督。ニコラス・ウィンディング・レフン原案・製作総指揮。 21世紀のカルトスター、ニコラス・ウィンディング・レフンがどの程度関わっているのかわからない、単に名前を貸しただけで、全く関与していない可能性も高そうな気もする。 『ドライヴ』によって、一挙に映画ファンの注目を集める存在と化したニコラス・ウィンディング・レフンの新作、ではなく、...
View Article★ 『まだ、人間』
2011年。『まだ、人間』フィルム・パートナーズ。 松本准平監督・企画・製作・脚本・編集。 東京が舞台だということを強調してあるからには、ローラ・ニーロの『ニューヨーク・テンダベリー』みたいにぎこちなくぶざまでも良いから、緊張感と孤独の強さをもって、都市生活者のプライドの高さを見せてもらいたい、 そういうものにぶつかってみたい、と長年思い続けてきたかなわぬ願いを胸に新しい東京の映画を見た。...
View Article★ 『彼女について知ることのすべて』
2012年。「彼女について知ることのすべて」製作委員会。 井土紀州監督・脚本。佐藤正午原作。 フィルム・ノワールっぽいパッケージがカッコいい。拳銃やジャズ、ファムファタルなどノワールの要素はそろっている。 しかし、これはフィルム・ノワールを目指して作られた映画ではなかった。...
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View Article★ 『ブラッディ・スクール』
2011年。アメリカ。"DETENTION". ジョセフ・カーン監督・脚本。 AKB48の『ギンガムチェック』のプロモーションビデオを見て、このディレクターは何者だろうと思ったジョセフ・カーン監督、アメリカMTV界の巨匠らしい。...
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